照射径の目安を求める
円形のビームが対象面に垂直に当たる場合、照射径は「2 × 投射距離 × tan(ビーム角 ÷ 2)」で見積もれます。角度は全角を度で扱い、投射距離は灯体から対象面まで光軸に沿って測ります。照射径の単位は投射距離と同じです。
投射距離10 mなら、5°は約0.87 m、15°は約2.63 m、30°は約5.36 mです。逆算すると、12 m先で約3 mの幅を得る角度は約14.3°です。ズーム設定の目安にできます。斜めから照射すると投射像は伸び、非対称配光の場合は水平・垂直の照射範囲を別々に確認します。
同じ光度基準で角度を比べる
測光資料には、ピーク光度の50%を境界とするビーム角と、10%を境界とするフィールド角が併記されることがあります。通常、フィールド角のほうが広くなります。計算や機種比較にはメーカーの定義を確認してから数値を使います。
計算した照射径は特定の光度の輪郭を示します。ウォッシュで複数台の光をつなぐ場合は、光度分布と隣り合う照射範囲の重なり方を確認します。
実際の投射距離で中心照度を比べる
照度は対象面の単位面積あたりに入射する光束で、単位はルクス(lx)です。同じ距離、色、出力モード、ズーム位置で比較します。同じ灯体でも、狭角で白色を出したときの中心照度は、広角で彩度の高い色を出したときより高くなる場合があります。
十分に離れた位置で、光学系と出力が同じなら、距離の逆二乗則で概算できます。たとえば5 mで2,000 lxなら、同じ条件で10 mは約500 lxです。メーカーの距離別測光データや現場の実測値があればそちらを優先します。
現場の寸法を機材選定に反映する
必要な照射幅、投射距離、対象面の向き、光の重なり幅、使用色を記録します。空中演出用の細いムービングビームと、面を照らすズームウォッシュは、この条件を基に比較します。デモでは中心照度だけでなく、照射範囲の端や被写体位置も確認します。